先物取引は、FXと同様に証拠金を支払うことで元本以上の額の取引を行うものです。投資対象は原油や金、農産物などのコモディティであり、通貨よりも値動きが大きいのが特徴です。

通常の先物取引であれば、非常にハイリスク・ハイリターンの投資方法であるだけですが、理論上、短期間で一獲千金が可能であることから詐欺の材料として用いられる事例が多発しています。

詐欺を行う取引業者は、最初から投資家を儲けさせる意図はありません。

通常よりも高額な手数料を設定し、知識の無い投資家(被害者)にとにかく取引をさせることで手数料を取り続けます。

本来の先物取引は投資家がコモディティの市況を分析し、判断に則った取引を行いますが、詐欺の場合は名目上の助言という形で取引の判断を業者が行う形になっており、特定売買(直し、ドテン、両建てなど)を執拗に繰り返します。

先物取引のハイリターンを享受出来ても手数料で赤字になる状況に陥る状態になります。

では、何故被害者はそのような契約を行うのでしょうか?それは知識が無くても勝手に儲かるという誘い文句を信じてしまうからです。

金融商品は購入して終わりではなく、収益を出すためには都度判断が必要になります。

金融業者への規制として、損害を被るリスクが高い金融商品を勧誘してはならないことや、「必ず儲かる」などの断定的な情報を与えてはならないこと、リスクの説明義務があります。

ところが詐欺に関わる業者はその規制を守らず、被害者にリスクを負わせて手数料を取るのです。

取引の知識が無い人間が相手ですから、「ここで買えばきっと儲かる」とでも言っておけば疑わずに投資し、手数料を払ってくれるのです。

裁判において業者側の不法行為が立証されれば損害賠償を請求できますが、実際には被害者が損をする形での和解で終わってしまうケースが大半で、数千万円単位の損失を出す方も大勢います。

長い時間をかけて貯めた財産を失わないよう、甘い話には疑いの気持ちを持っておくことです。投資そのものを一切行わなければ少なくとも損はしないのですから。